研究発表・プレスリリース

中西三春准教授の論文が Alzheimer’s & Dementia に掲載されました。

中西三春准教授の論文が Alzheimer’s & Dementia: The Journal of the Alzheimer’s Association に掲載されました。

女性は男性と比べて認知症になるリスクが高いことが分かっていますが、寿命の男女差だけでは説明がつかないため、女性特有のリスク要因の解明が求められてきました。近年、閉経による女性ホルモンの減少が認知機能の衰えを早める、という仮説が有力視されるようになっています。

この研究ではイングランド高齢者コホート研究(English Longitudinal Study of Ageing)の調査データを用いて、性別や閉経の年齢と認知機能の経時的変化との関連を検証しました。閉経が50歳以上であった女性と比べ、閉経が40歳未満であった女性や、男性において、2年後の認知機能がより低下していることが明らかになりました。これらの結果は、女性ホルモンの減少や欠如が認知症リスクに関わることを示唆しています。

以下のリンクより抄録および全文がご覧いただけます。
Associations between age at menopause, depressive symptoms, and cognitive function.
https://doi.org/10.1002/alz.70063

研究の詳細については東北大学のプレスリリースもご参照ください。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2025/04/press20250416-01-menopause.html