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認知症についての6か国研究CONT-END ご協力のお願い

2019年から始まった「認知症の人が最期の過ごし方を自分で決めるためのアプローチに関する研究」(CONT-END)では、6か国共同で、①認知症の人ご本人②家族介護者③医療従事者の方にインタビューとアンケートを行っています。

日本からは本分野の中西三春准教授が参加しています。このインタビューを実施するために、オランダ・ライデン大学からXu Jingyuanさんが東北大学の特別研究学生として、2023年1月~4月中旬まで来日します。

ぜひ東北・仙台地域で活動されているみなさまのご意見をうかがいたく、下記の研究主旨にご理解とご協力を賜れますよう、お願い申し上げます。

研究主旨

認知症と共に暮らす人も、そうでない人も、自分らしくあり続けた いという願いは共通する人間としての思いです。
けれども 一般的には、認知症の人が人生の最期を迎えるとき、その過ごし方を自分で決めたり、自分の意向・選好に沿うようコントロールすることはむずかしくなっていきます。

そこで、最期の過ごし方をご本人がよりコントロールできるようにするための、いくつかの方法が提案されてきました。
しかし、これらの方法に対して人々がどのくらい受入れられると考えるのか、明らかではありません。またその考え方は国固有の制度や文化によっても異なると予想されますが、多国間で比較した研究は今までありませんでした。

インタビューでは、【アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)の実施】や、【表情モニタリングシステムの使用】、【安楽死】などについて賛成か反対か・そう考える理由をうかがいます。
調査員がそれぞれの方法の紹介動画をお見せします。見終わったら、調査員の質問に答えていただきます。またその場でアンケートへの記入もお願いします。すべての質問にご回答いただいた方に、謝礼をお渡します。

この研究は本学の倫理審査の承認を得て進めています。なにとぞご理解のうえ、ご参加をいただけましたら幸いです。

精神看護学分野 中西三春